青山のむら皮膚科 ホームページリニューアル
青森県弘前市にある青山のむら皮膚科のホームページへようこそ。
当ホームページは2008年2月20日にリニューアルオープンしました。
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水虫は白癬菌というカビの一種で引き起こされる皮膚病です。足の指(正確には足趾)の間がじゅくじゅくしたり、小さな水ぶくれができてとてもかゆいのが皮膚の水虫ですが、この白癬菌が爪にまで入り込んで繁殖してしまったのが爪水虫で、正式の名前は爪白癬です。足(時には手)の爪が黄色や白に変色して濁ったり、硬くなったり、あるいは厚くボロボロになったりします。日本人では40歳以上では約15%の人が程度の差こそあれ、爪白癬を持っているとされ、決して珍しいものではありません。皮膚の水虫が治っても爪水虫が残っていることもあります。爪水虫自体にはかゆみはありませんが、見た目にもよくなく、爪水虫があるとあちこちで白癬菌をばらまくという側面もあります。
さて、この爪白癬の治療はここ15年くらいで大変な進歩をとげました。これは相次いで良く効く内服薬が使えるようになってきたからです。治療の手順ですが、まず本当に爪白癬かどうかの確認です。これは爪が白く濁っていても他の病気であることもあるからです。確認の方法は爪を少し削ってこれを顕微鏡でみて白癬菌を見つけ出すことですが、結果は数分でわかります。当院では顕微鏡像をモニターで患者さんにも見ていただきながら説明しています。次に薬とその服用方法の選択です。毎日1錠を6ヶ月前後内服する(連続投与)薬と、1週間服用して3週間休むことを3回繰り返す(パルス療法)薬が代表的なものです。どちらを選択するかは患者さんの希望もまじえて決めていきます。副作用チェックのために内服前後での血液検査も必要です。また血圧やコレステロールの薬などとは飲み合わせの問題があることもありますので、それらを常用している方は相談して下さい。治療を始めて数週間後あたりから爪の根元からきれいな部分(健常爪)が出てきて、それが爪の伸びとともに先端に向かって拡大していきます。こうなると、見た目にもいい爪がはっきりとわかり、患者さん共々うれしいものです。
最後に、どうして爪水虫を治そうとおもいましたかということを患者さんにきいてみました。患者さんの声としては「靴下や靴をはくのに不便」、「歩くとき不便、痛い」、「家族が嫌がる」、「孫と一緒に風呂に入りたい」、「踊りをやっているが素足を出せない」、「他の人に手を差し出せない」などがありました。爪白癬は、治ると生活に自信が湧いてきます。爪白癬は一生治らないものだと思っている人も、きれいな爪を取り戻すべく一度治療にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
最近、「りんご病」が弘前市内近郊の保育園、幼稚園、小学校などで流行しています。これは正式には「伝染性紅斑」といってパルボB19というウイルスの感染によるものです。「りんご病」の名前の通り頬っぺが赤くなったり、手足にレース状のうっすらとした赤い斑ができますが、だいたい1週間くらいで治ります。
さて、この「りんご病」が大人にもあることをご存知ですか。大人の場合は子供とはかなり症状が違います。まず、頬っぺは赤くなりません。手足にはうっすらと紅斑はできますが、よく気をつけてみないとわからないことも多いです。何よりも、色々な強い全身症状があらわれてきます。例えば頭痛、関節や筋肉の痛み、手足のむくみ、全身のだるさなどです。これらの症状は患者さんの表現によれば「手がもったりする」「階段を上がることができない」「箸を持てない」「正座できない」「コップを握ることができない」「ジュースのびんの栓をひねることができない」「一度坐ると立つのが大変である」「膝がカクカクする」「腰から下が他人のようだ」などということです。時に全身関節の痛みが激しく動けなくなることもあるなど、かなりつらい症状を示します。 これらの症状が「りんご病」だとは気づかれず、リウマチと間違われたりすることもあります。
大人の「りんご病」の診断は、このような症状を注意深く聞くとだいたいわかりますが、確定診断が必要な時にはパルボB19ウイルスの血中IgM抗体を測定します。大人の「りんご病」は妊娠している人の場合には注意が必要です。大人の「りんご病」はお母さんが患ることが多いのですが、 子供が「りんご病」で、自分も体調がおかしかったらぜひ相談して下さい。
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